キルク・モッラ, クニャ・ウルゲンチ

チュルク語で「40人のムラ」と呼ばれる聖なる丘キルク・モッラは、クニャ・ウルゲンチにある。市街地から北東に位置し、スルタン・テケシュ廟の近くにある。丘の面積は約3ヘクタールで、最大高さは12.5メートル。

この場所はグルガンジ（クニャ・ウルゲンチの旧称）の古代の中心地である。発掘調査の結果、古代のヴァラムと祭壇が発見された。中世には、丘の上に有名なマムン図書館があった。

地元の伝説によると、モンゴルの侵攻の際、図書館に住んでいた40人の学者が、そこに保管されていた貴重な写本の救済を祈り始めた。敵が近づくと、図書館はひっくり返り、地下に潜ってしまった。

聖なる丘のふもとには墓地がある。この場所には巡礼者が訪れ、主に不妊症の女性が奇妙な儀式を行う。アッラーに祈りを捧げた後、マントや毛布にくるまって丘を転がり落ちる。聖人にこの方法で助けてくれるよう頼むのだ。丘の上で祈るために、男性もまた、その願いを携えてやってくる。