キルギス訪問のベストシーズン
夏こそがキルギスを訪れる最適な季節といえるでしょう。盆地にある首都、ビシュケクは暑いかもしれませんが、少し標高の高い場所ではとても爽やかな気候となっています。
キルギスの山々は一年を通して気候に大きく関わっており、季節に関係なく標高によっては天気が急激に変わるかもしれないため、そのための準備を怠ってはいけません。しかし、基本的にキルギスの冬は非常に寒く、夏もまた非常に暑くなっていますので、標高の高い場所では夏の暑さも和らぎ、自然の映えることでしょう。
キルギスの夏は暑さが長く続きます。45℃を超えることもありますが、基本的には25℃から35℃となっており、気温は高いものの、風と適度な湿度が爽やかな暑さを演出しています。一方、山々では気温はより低く、風もより強く感じられることから、訪れるには最高の季節となっています。日光を存分に浴びた緑あふれる木々を眺めながらのトレッキングや遊牧民の生活を体験することでこの国のエネルギーを存分に感じることができるでしょう。
キルギスの秋も夏と同じく訪れるには良い季節となっています。夏の終わりから徐々に気温が下がり、緑の生い茂る木々は紅葉を迎えて姿を変えていきます。ほかの多くの国々と違い、キルギスの秋は乾燥し、毎日のように晴れが続くため、アウトドアにはうってつけの季節となっています。この時期、キルギス人は収穫と冬越えの準備に明け暮れることでしょう。秋の終わりには山々の頂上に雪が積もり、だんだんと雪の日が多くなります。この時期には山での乗馬体験やトレッキングで季節の移り変わりを体験するのがおすすめです。
キルギスの冬 11月からは冬が訪れ、キルギスの中でも寒いとされるナリンでは-30℃、ビシュケクでは5℃から-15℃ほどになりますが、基本的には乾燥しており、雪が国中を白く染めるときに多少湿度が上がる程度です。山々では一段と寒くなりますが、また違った体験をすることができます。標高の低い場所では雪も少なく、一部の場所ではハイキングを自由に楽しむことができますが、あまり遠くに行きすぎないように注意です。雪景色の山中は少し迷いやすいため、ガイドを雇うことで安全にハイキングを楽しむことができます。そして忘れていけないのがヨーロッパからも訪れる人がいるカラコルのスキーゲレンデです。
キルギスの春は四季の中でおそらく一番短い季節です。春の訪れの気温は毎日のように激しく上下し、せっかくの晴れの日にも雪が降ることがありますが、時間が経つにつれ雪が溶け、雪解け水が山中の湖を満たしていきます。雪解けが進むにつれトレッキングもできるようになり、花々が咲き誇る中で長い冬の後の生命の芽吹きを感じることができます。そして、五月の半ばからは標高の低い場所からだんだんと夏が訪れてきます。