エルク・カラ、メルブ
エルク・カラは古代メルブの中心でした。エルク・カラの防壁は土砂によって崩れかけていますが、その高さと威厳を保っています。この点がエルク・カラを他の要塞と一線を画す特徴です。現在、防壁の高さは急な傾斜と正確に刻まれた塔により、25~29メートルに達しています。
要塞の面積は約20ヘクタールに及びます。この要塞は一見すると入り口のない大規模な円形の構造をしていましたが、実際には南側の丘に唯一の入り口がありました。古代の集落内には支配者の宮殿の遺跡が見られ、北側には多くの人々が集う都市広場がありました。エルク・カラは一時「マルグシュ」とも呼ばれていました。