エケデシク、トルクメニスタン

エケデシク - 神秘の洞窟都市

エケデシク洞窟地帯は、ムルガブ川の左岸、タグタバザル地区からそれほど遠くない場所に位置しています。それは川から約100メートルの高さの粘土質砂岩に掘り出され、洞窟住居の二層の迷路であり、半円形のアーチを持つ長いギャラリーコリドーに結合しています。この地下都市への唯一の入口があるため、この遺跡の名前「エケデシク」は、トルクメン語で「単一の口」を意味します。この遺跡は現在まであまり研究されていませんが、科学者たちはエケデシクが紀元前1世紀ごろに現れたと推定しています。

この洞窟群は2つの階層から成り立っています。発見された遺物によると、上層には住居や祈祷室、台所、共同ホールがあり、下層には倉庫、井戸、そして地下水を一箇所に保つための自然の水路システムがありました。考古学者たちは、エケデシクが古代中央アジアに住んでいたキリスト教または仏教の修道士たちの地下隠遁所だったと推測しています。この地域で発見された他の古代の地下施設も、この仮説を支持しています。これらの施設はすべて、キリスト教または仏教の修道士によって建てられたとされています。

また、14世紀から15世紀に掘り出された住居洞窟も、この地下複合施設内で発見されています。全部で44の洞窟が確認されており、かなり広く、数人が居住できるスペースがあります。科学者たちは、初期中世には多くの家族がエケデシクに住んでいたと考えています。地下の複合施設は広く、外から見えない上、よく保護された住居だったため、これも理解できることです。

現在、エケデシクはトルクメニスタンの国立歴史文化保護区であり、国の最も人気のある観光名所の一つです。