ダルヴァザ・ガスクレーター へのグループツアー (ヒヴァから)

チャル・ミナル、ブハラ

チャル・ミナル、ブハラ

ブハラの珍しい建造物としてまず挙げられるのが、チャル・ミナル・マドラサです。リャビ・ハウズのすぐ裏手、広場の一角に位置しています。「チャル・ミナル」は、「4つのミナレット(塔)」という意味で、その名の通り、正方形のマドラサの建物の四隅には、それぞれ青いドームを戴いた4本の小さなミナレットが配置されています。

これらのミナレットは装飾がそれぞれ異なっており、ひとつひとつ異なる意匠が施されています。塔に見られる装飾の一部は、世界の四大宗教的・哲学的な概念を象徴しているとされており、例えば、十字架(キリスト教)、魚のモチーフ(初期キリスト教)、仏教のマニ車に類似した要素が見受けられる点からも、その多様性を感じ取ることができます。

チャル・ミナル・マドラサ、ブハラ

マドラサの建物の前には小さな中庭があり、中央には石積みの水盤(ハウズ)が設けられています。また、マドラサの両側にはいくつかのフジュラ(学生や修道者の居室)が並んでいます。

このマドラサは、裕福なトルクメン人であったカリフ・ニヤズクルによって建設されたもので、保存状態が非常に良好です。一般には1807年の建設とされていますが、記録によれば、「カリフ・ニヤズクル・マドラサ」は17世紀末にはすでに存在していたとの記述もあり、正確な建築年については再検証の余地があります。