チャトカル山脈
チャトカル山脈は、ロシア、カザフスタン、キルギス、ウズベキスタンを横断する山脈であり、天山山脈の最西端の支脈にあたります。この山脈の主な山頂は標高3000メートルを超えており、代表的な山にはグレーター・チムガン、キジルヌラ、ババイタグ、カラクシュ、そしてチャトカル山頂などがあります。なお、チャトカル山頂はキルギス領内に位置しています。この山々では、11月から3月まで雪が解けることはほとんどありません。
ウズベキスタンの首都タシケントから車で約2時間の場所には、チムガンやベルデルサイといった、ケーブルカーが設置されたホリデーキャンプがあります。また、チャトカル山脈の南斜面にはヤンギアバード・キャンプ場が広がっています。春と秋には、チャトカル山脈は登山家や山岳観光客を魅了し、さまざまな難易度の山々への登頂が可能です。また、神秘的なプラトハン高原へと向かう数日間のトレッキングも楽しめます。さらに、これらの山々では、先史時代の岩絵が数多く発見されています。その中でも最も有名なのが、ベルデルサイのペトログリフです。
チャトカル山脈の麓には伝統的な先住民族の村が点在しており、ケシ畑やブドウ畑が広がる美しい風景の中で、ウズベク文化の豊かさを体感できます。特に有名な村としては、「チャトカル山脈の真珠」とも称されるチャルヴァク貯水池の岸にあるスコク、ネヴィチ、ブリクムラなどが挙げられます。